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映画界の巨匠!クリント・イーストウッド/TVドラマで人気を博し、映画界での地位を確立して名実ともに大スターをご紹介!
90年代に購入していた映画雑誌でのスター人気投票を参考に、海外俳優たちを紹介していこうと思います。まずは、大スターであり映画界の巨匠、クリント・イーストウッドです。
クリント・イーストウッド
(Clinton Eastwood Jr.) 1930年5月31日生まれ
【出身地】 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフランシスコ
【職 業】 俳優、映画監督、映画プロデューサー、作曲家
先ごろ、93歳となられたサー・クリントの最新作の制作情報が発表されました。内容はスリラーで、現在、キャスティング調整が行われているようです。続報を待ちたいです。
それでは、彼の長〜いキャリアを項目ごとにご紹介していきます。
『ドル箱三部作』に出演へ
TVドラマ『ローハイド』 副隊長ロディ・イェーツ役
若きクリントは、工場勤務を経て俳優業を開始します。映画の端役でデビューしてもなかなか良作に恵まれず、アルバイトで生計を立てながらTVドラマの出演などを重ねていきます。そんな時、エージェントからクリントへ連絡がありオーディションを受けます。エリック・フレミングが演じるギル・フェイバー隊長の補佐役ロディ・イェーツ副隊長に決定しました。エリックの演技を吸収していきながら、ドラマの人気とともにクリントもTVドラマスターの仲間入りとなります。
ドル箱三部作
『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』 モンコ(名無しの男)役
TVドラマ『ローハイド』の撮影終了後に、セルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』へのオファーがきます。最初は、『ローハイド』の撮影から解放されてゆっくりゴルフを楽しみたいと思っていたようですが、黒澤明監督の『用心棒』をモデルにしていると分かり引き受けたそうです。
“三部作”はまず、本国イタリアで公開されました。大ヒットしましたが、日本の映画制作側から訴訟を起こされアメリカでの公開は延期になっていました。数年後、三作品立て続けに公開され大ヒットしました。クリントは、彼の代名詞となる“タフガイ”としてスターの座を確実にします。
その後も、レオーネ監督作品へのオファーはありますが、辞退しています。その時の心境が垣間見えるコメントがありました。
「最初の映画で私は一人でした。次の映画では二人、ここでは三人です。このままいくと、私はいずれ騎兵隊と出演することになるでしょう」
監督業について
『恐怖のメロディ』監督デビュー作品
『ドル箱三部作』での収益を基に、映画制作会社『マルパソ・プロダクション』を立ち上げます。制作する作品がヒットを続け、長年思案していた作品を監督する機会ができます。監督・主演も兼任した『恐怖のメロディー』は、ラジオの人気DJに過激な愛情をもつ女性ファンが近づき、関係を断られ殺人鬼と化すサスペンスです。撮影は、クリントの居住地域で行われました。後年、この撮影秘話を知って、内容はヘビーなのになんてコンパクトに撮影してたんだと思いました。
この作品の撮影後に、大ヒットシリーズとなる『ダーティ・ハリー』の撮影に入ります。全5作品のシリーズになりますが、4作品目をクリントが監督・主演しています。映画でハリー・キャラハン刑事が発した「Go ahead, make my day」(「さあ、撃たせろ」)という台詞が、彼の代名詞になりました。また、当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガンが使用したことで有名になっています。
なお、クリントが監督を務めるようになった70年代のアカデミー賞レースについてのコメントがあります。
「私が決してオスカー賞を受賞できない理由を知っていますか?まず第一に、私がユダヤ人ではないから。第二に、アカデミーの古臭い奴らのために金を作り過ぎるから。そして最も重要な理由は、私が審査員と寝ていないからです。」
ぼやきのようなコメントを残してはいますが、払拭するかのように勢力的に映画制作を続けます。彼のスタンスとしては、いわゆる『大作』や賞レースに関わる作品には出演せず、自らのプロダクションで制作した小規模ともB級とも呼べる作品でのみ主演し、監督業と俳優業を両立しながら地位を確立していきました。
【主な受賞歴】
1987年 第45回ゴールデングローブ賞 セシル・B・デミル賞受賞
1992年 第65回アカデミー賞監督賞/作品賞受賞・第50回ゴールデングローブ賞監督賞受賞
(師であるセルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げた“最後の西部劇”『許されざる者』を監督兼主演で制作)
2004年 第77回アカデミー賞監督賞/作品賞受賞(2度目)
(『ミリオンダラー・ベイビー』で2度目のアカデミー監督賞/作品賞のダブル受賞を果たします。74歳という、最高齢での受賞記録を樹立したバイタリティは、アクション映画で培われたものであろうと驚嘆の元に迎えられました。)
「単に監督もできる俳優」ではなく、「アクション映画から文芸映画まで幅広くこなせる、優れた監督兼俳優」という評価を確立しました。
今後の俳優活躍について
アカデミー賞での2度のダブル受賞後は、『マディソン郡の橋』『ミスティック・リバー』といった文芸性の高い作品も手がけるようになります。そんな中、2000年代になると、実質的な引退宣言を行なっています。ですが、「演じたい役があれば(俳優に)戻ってくるかもしれない」とも発言していました。しばらくして、発言を裏付ける様に、『人生の特等席』で老いたメジャーリーグスカウトマン役として、映画に出演しました。
また、「今のハリウッドには自分が演じられる作品がない」と発言し、一時は俳優引退もほのめかしていた背景について、サー・クリントは「何か新しいことを言えるとか、テーマの描き方が新しいとか、そういうことをちゃんと書ける脚本家は多くない。『グラン・トリノ』のようないい作品が巡ってくるまで待っていた。そういうものを見つけるのがとても難しい」と話しました。加えて、「『運び屋』についてはアールのモデルとなった人物の記事を読んで、あの年齢つまり私の年齢の設定で展開させてみると楽しいだろうなと思ったんだよ」と、10年ぶりに主演復帰した理由も告白しています。「新しいことを学ぶのに年齢は関係ない。正しいことも、間違っていることも何もかも吸収する」と、アールの人物像を評しました。
サー・クリントは、「いつか、仕事に疲れて飽きる日がくるのは確かだが、まだその日は来ていないし、そんな結論にもいたっていない。でもいつかやってきたときは、自然にその日だとわかるだろう」とも語り、監督兼プロデューサーとしても現役を続ける意欲をみせています。
サー・クリントと日本の接点
山田康雄さん

(メディアフォース編/1990年5月関西テレビ放送発行)
日本語吹替を担当した山田康雄さんは、1959年の『ローハイド』放送開始時に若きクリントが演じるロディ・イェーツ役の吹き替えに抜擢されて以降、死去する1995年まで専属で担当しました。本人曰く『ローハイド』は「オーディションで決まった」とのこと。死後においても「クリント・イーストウッドといえば山田康雄」と世間から認知されるほど有名です。1962年のクリントの来日時には対面・対談が実現、その際には本人からも公認されています。その後しばらくは文通もしていたりと交流もあったといいます。
カンヌ映画祭でのエピソード
1990年ごろのカンヌ映画祭でのエピソードです。黒澤明監督の『夢』の上映の際、会場に入ろうとした黒澤に対し突然群衆の中から現れ、「Mr.kurosawa」と言いながら頬にキスをして、「あなたがいなかったら、今の私はなかった」と感謝の言葉を告げたそうです。これはデビュー作となった『荒野の用心棒』が『用心棒』の非公式なリメイクであったことが関係しているようです。
ゴールデングローブ賞の授賞式において
2006年に『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』の2部作を発表します。これはアメリカがかつての日米戦争において最大級の痛手を受けた「硫黄島の戦い」を、日米双方の視点から2作に分けて描くという方法で製作されています。日本側からの視点『硫黄島からの手紙』では、渡辺謙さんが栗林忠道陸軍中将役で主演されました。外国語映画賞を受賞したゴールデングローブ賞の授賞式において、壇上のサー・クリントは「偉大なるケン・ワタナベに敬意を表したい」と言葉を贈りました。
(Wikipedia、エンタメの「今」がわかるクランクイン!、SCREEN Online、スポーツニッポン・日刊スポーツ記事参照)
次回作でキャリア最後になるかも!?という引退宣言をコメントしているらしいです。現在、93歳。生涯現役を貫いて欲しいと思いますが、ゆったりとゴルフを楽しんで欲しいとも思います。
今までの作品を楽しみながら、最新作の続報を心待ちにしています。
主な作品紹介
私は、サー・クリントが西部劇に出演していたことを、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』でのセリフで知りました。それ以来、山田康雄さんの吹替で彼の作品を追いかけていました。
では、数ある作品の中から、私見で代表作を掲載します。サー・クリントの作品をぜひ楽しんでください。
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荒野の用心棒
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マンハッタン無宿
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恐怖のメロディ
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ダーティハリー
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アウトロー
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ガントレット
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ダーティファイター
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アルカトラズからの脱出
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ブロンコ・ビリー
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ダーティハリー4
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ルーキー
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許されざる者
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ザ・シークレット・サービス
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パーフェクト・ワールド
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キャスパー(鏡に映るキャラクターの一人としてカメオ出演しています。)
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マディソン郡の橋
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スペース カウボーイ
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ミリオンダラー・ベイビー
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グラン・トリノ
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ジャージー・ボーイズ
(ローハイドが放送されているテレビ画面にイーストウッドが映る形でカメオ出演しています。)
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運び屋
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クライ・マッチョ
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