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【デニーロ・アプローチ!】ロバート・デ・ニーロ

2023年10月9日

Photo : Getty Images

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デ・ニーロ・アプローチ!ロバート・デニーロ/映画界のレジェンド!今なお光り輝く大スターをご紹介!

 90年代に購入していた映画雑誌でのスター人気投票を参考に、海外俳優たちを紹介していこうと思います。今回は、今なお活躍し続ける映画界のレジェンド、ロバート・デニーロです。

ロバート・デ・ニーロ

(Robert Anthony De Niro Jr.)1943年8月17日生まれ

【出生地】 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク市

【職 業】 俳優、映画監督、映画プロデューサー

 『デ・ニーロ・アプローチ』といわれている、徹底的に作り込む役作りで映画界のレジェンドとして地位を確立したサー・ロバートの経歴や、社会貢献の活動をご紹介していきます。

生い立ちからキャリアについて 

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 ロバート・デニーロはニューヨークのマンハッタンに生まれました。両親は画家でしたが、父親がゲイであることを告白したために、彼が2歳のときに別れました。デニーロは母親に育てられ、幼いころから演技に興味を持ちました。10歳の時に学校の劇『オズの魔法使い』にて臆病なライオン役で舞台デビューしました。その後、16歳で高校を中退して、演技の勉強を始めました。

 彼は、1960年代から映画に出演し始め、1973年の映画『ミーン・ストリート』で初めてマーティン・スコセッシとタッグを組みました。この作品は1997年に、アメリカ議会図書館によって「文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。また、『ゴッドファーザー PART II』(1974年)でヴィトー・コルレオーネ役、『レイジング・ブル』(1980年)でジェイク・ラモッタ役として、2つのアカデミー賞を受賞しました。

 なお、『ゴッドファーザー PART II』(1974年)で演じたヴィトー・コルレオーネ役での受賞は、1作目で年老いたヴィトー・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドと、1人の人物を演じてアカデミー賞を受賞した史上初の2人組となりました。また、『レイジング・ブル』はアメリカの批評家によって1980年代最高の作品の一つに数えられています。

 他にも『タクシードライバー』(1976年)、『ディア・ハンター』(1978年)、『レナードの朝』(1990年)、『ケープ・フィアー』(1991年)、『世界にひとつのプレイブック』(2012年)などでアカデミー賞にノミネートされました。彼はコメディの役柄にも挑戦し、『ミッドナイト・ラン』(1988年)、『アナライズ・ミー』(1999年)、『ミート・ザ・ペアレンツ』(2000年)などで観客を笑わせました。

 1990年代には監督デビューを果たし、製作にも着手しています。映画製作会社トライベッカ・プロダクションズを設立し、トライベッカ映画祭を開催しました。最近では、『ジョーカー』(2019年)や『アイリッシュマン』(2019年)などで話題になりました。

 サー・ロバート出演映画の多くがアメリカ映画のクラシックとなり、2022年時点で6作品がアメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。5作品がアメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)のアメリカ映画ベスト100にランクインしています。業界の俳優が選んだ『タイムアウト』のベスト100リストにはサー・ロバートの7作品が選ばれています。

主な出演作品の評価

 サー・ロバートは、同年代の俳優の中で最高の一人と評されています。数多くの出演作品の中から以下のとおりご紹介します。

タクシードライバー

The Moviestore Collection Ltd

 マーティン・スコセッシ監督との2作目のタッグ作で、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得した歴史的傑作です。サー・ロバートが演じたのは、ベトナム帰りの元海兵隊員トラヴィス・ビックルです。戦争による不眠症を患い、夜間務めるタクシードライバーとして働き始めたトラヴィス。戦場と街の現実との乖離に苦しみ、次第に狂い始める様子をアドリブを効果的に使って怪演しています。この作品は、サー・ロバートの代表作のひとつとして高く評価されており、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。この作品は「映画史に残る名作」と評されています。

レイジング・ブル

(c)Photofest/Getty Images

 マーティン・スコセッシ監督との4度目のタッグ作で、実在のプロボクサーの自伝を基にした伝記映画です。サー・ロバートが演じたのは、ミドル級チャンピオンになったものの、暴力的な性格や嫉妬心から家族や友人との関係を壊していくジェイク・ラモッタです。この役のために、ボクサー体型を作り上げてから、引退後の肥満体型を再現するために27kgの増量を行いました。この徹底した役作りは「デ・ニーロ・アプローチ」と呼ばれるようになりました。この作品は、サー・ロバートの最高傑作とも言われており、アカデミー主演男優賞を受賞しました。

ミート・ザ・ペアレンツ

© 2013 UNIVERSAL STUDIOS and DW Studios LLC. All rights reserved.

 ジェイ・ローチ監督のコメディ映画で、サー・ロバートがコメディの役柄に挑戦した作品です。演じたのは、娘の恋人に厳しい元CIAのジャック・バーンズです。娘の結婚を認めるために、恋人のグレッグ・フォッカー(ベン・スティラー)に様々な試練を与えるジャックの姿が笑いを誘います。この作品は、サー・ロバートのコメディセンスを発揮した作品として高く評価されており、興行収入的も大ヒットしました。

【主な受賞歴】

アカデミー賞 

 1980年 主演男優賞『レイジング・ブル』

 1974年 助演男優賞『ゴッドファーザー PART II』

ヴェネツィア国際映画祭

 1993年 栄誉金獅子賞

ベルリン国際映画祭

 2007年 銀熊賞(芸術貢献賞)『グッド・シェパード』

全米映画批評家協会賞

 1976年 主演男優賞『タクシードライバー』

 1973年 助演男優賞『ミーン・ストリート』

AFI賞

 2002年 作品賞TOP10『アバウト・ア・ボーイ』

 2019年 作品賞TOP10『アイリッシュマン』

 2003年 生涯功労賞

ゴールデングローブ賞

 1980年 主演男優賞(ドラマ部門)『レイジング・ブル』

 2010年 セシル・B・デミル賞

全米映画俳優組合賞

 2013年 キャスト賞『アメリカン・ハッスル』

 2019年 生涯功労賞

社会貢献について

Photo:Getty Images

 サー・ロバートは、トライベッカ映画祭の創設者として、ニューヨークの文化と芸術の振興に貢献しています。この映画祭は、2001年の9.11テロ事件の後に、トライベッカ地区の復興と活性化を目的として始まりました。サー・ロバートは、映画祭の開催によって、多様な映画作品や才能ある映画人を世に紹介し、観客との交流を促進することで、映画界の発展に寄与しています。

 映画製作会社トライベッカ・プロダクションズの共同設立者として、社会的なテーマを扱った作品の製作や配給に携わっています。例えば、『 嘘の天才 ~史上最大の金融詐欺~ 』は、 バーナード・マドフ の巨額詐欺事件を描いた作品で、サー・ロバート主演と製作を務めました。この作品は、金融システムの欠陥や人間の欲望を浮き彫りにし、視聴者に考えさせるものでした。

 また、慈善活動家として、さまざまな団体やプロジェクトに寄付や支援を行っています。例えば、彼は自身の子供が自閉症であることを公表し、自閉症の原因や治療法の研究に資金を提供しています。そのほか、彼は気候変動や環境問題にも関心を持ち、再生可能エネルギーの普及や環境保護の啓発に取り組んでいます 。

トライベッカ映画祭について

 トライベッカ映画祭は、2002年にロバート・デ・ニーロ、ジェーン・ローゼンタール、クレイグ・ハトコフの3人によって創設された映画祭です。2001年の9.11テロ事件の後に、ニューヨークのトライベッカ地区の復興と活性化を目的として始まりました。

 トライベッカ映画祭は、インディペンデント映画を幅広い観客に届けることを理念に掲げており、アメリカの映画祭の中でも特に国際色豊かな映画祭として知られています。新人監督やインディペンデント監督の作品を積極的に選出し、製作資金のサポートや企画開発のプログラムも行なっています。

 また、映画以外にもテレビ番組やVR作品、ウェブメディア作品などの幅広い分野の上映、展示を設け、垣根を超えた様々な作品を発表する場所となっています。映画祭期間中にはトークイベントや、ライブなどの様々なイベントが行われ、映画との交流を促進しています。

 トライベッカ映画祭は、毎年300万人以上が来場し、経済効果は6億ドルと推定されています。映画祭は、ニューヨークの文化と芸術の振興に貢献しており、多くの批評家や観客から高い評価を得ています。

日本でのエピソード

ロバート・デ・ニーロ/『マラヴィータ』舞台挨拶 in 第26回東京国際映画祭

 サー・ロバートは日本に何度も訪れており、日本の文化や食べ物に興味を持っています。以下のようなエピソードがあります。

  • 2013年には、映画『マイ・インターン』のプロモーションで来日しました。この時、彼は日本人のマナーの良さに感心し、日本のファンに感謝の言葉を述べました。また、日本の伝統的な芸能である歌舞伎を観劇し、その美しさに魅了されました。
  • 2016年には、映画『アイリッシュマン』の撮影のために来日しました。この時、彼は日本の有名な寿司店“すきやばし次郎”で寿司を堪能しました。彼は寿司職人の技に感嘆し、日本の食文化に敬意を表しました。
  • 2019年には、映画『ジョーカー』のプロモーションで来日しました。この時、彼は日本の若手俳優である菅田将暉さんと対談しました。彼は菅田さんの演技に称賛し、彼にアドバイスを与えました。

(Wikipedia参照、Microsoft Bing引用)

主な作品紹介

 数ある作品の中から、私見で代表作を掲載します。サー・ロバートの作品をぜひ楽しんでください。

ミーン・ストリート


ゴッドファーザー PART II


タクシードライバー


ニューヨーク・ニューヨーク


ディア・ハンター


レイジング・ブル


キング・オブ・コメディ


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ


アンタッチャブル


ミッドナイト・ラン


グッドフェローズ


レナードの朝


ケープ・フィアー


カジノ


ヒート


ジャッキー・ブラウン


ミート・ザ・ペアレンツ シリーズ


世界にひとつのプレイブック


マイ・インターン


ジョーカー


ネット配信

 サー・ロバートの作品は、現在ネット配信されています。キャンペーン中のサイトもあるようです。要チェック!

  • Netflix 
  • U-NEXT
  • Google Playムーヴィー&TV
  • Amazon プライムビデオ
  • TELASA
  • Apple TV
  • Hulu

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はもんどれお

こんにちは。はもんどれおです。 これから、大好きな海外ドラマや洋画を紹介していこうと思います。 よろしくお願いします(^ ^) 私の初めての海外ドラマは、当時の教育テレビで放送されていた『大草原の小さな家』です。それから『フルハウス』や『サブリナ』など欠かさず見ていました。 私は、ドラマは吹替で映画は字幕で観る派です。機会があれば、オススメな懐かしい声優さんを紹介していけたらいいな〜と思っています。

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