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クープ！ゲイリー・クーパー／西部劇から名作映画まで活躍した伝説のスターをご紹介！
90年代に購入していた映画雑誌でのスター人気投票を参考に、海外俳優たちを紹介していこうと思います。今回は、色褪せることのない魅力あふれる伝説のスター、ゲイリー・クーパーです。
ゲイリー・クーパー
（Frank James Cooper）
1901年5月7日生まれ／1961年5月13日（60歳没）
【出生地】 アメリカ合衆国 モンタナ州ヘレナ
【職 業】 俳優
サー・ゲイリーは、“クープ”の愛称で親しまれた、西部劇から名作映画まで活躍した伝説の俳優です。色褪せることのない魅力あふれるハリウッド・スターとしての地位確立や、社会貢献の活動をご紹介していきます。
生い立ちからキャリアについて
ゲイリー・クーパーは1901年にアメリカ合衆国モンタナ州ヘレナで生まれました。両親ともにイギリス系で、父親は弁護士で牧場主でもありました。サー・ゲイリーは大学で商業デザイナーを目指していましたが、卒業せずにロサンゼルスに移りました。そこで友人の紹介で西部劇のエキストラとして映画界に入りました。彼は191cmの長身と端正な顔立ちで注目され、1925年に名前を“ゲイリー・クーパー”と変えて本格的に俳優としてデビューしました。
当初はB級西部劇で活躍しましたが、1929年に『ヴァジニアン』で西部劇スターとしての地位を確立しました。そして翌年、マレーネ・ディートリヒと共演した『モロッコ』で世界的な大スターの仲間入りを果たしました。この映画では、彼が女装したディートリヒにキスするシーンが話題になりました。また、1936年には『オペラハット』で初めてアカデミー主演男優賞にノミネートされました。この映画では、彼がコメディアンとしても才能を発揮しました。
1940年代に入ると、より重厚な作品に出演するようになりました。1941年には伝記映画『ヨーク軍曹』でアカデミー主演男優賞を獲得しました。この映画では、彼が平和主義者だった実在の英雄アルビン・ヨークを熱演しました。翌年、『打撃王』で再びアカデミー主演男優賞にノミネートされました。この映画では、彼が野球選手ルー・ゲーリッグの生涯を演じました。1943年にはイングリッド・バーグマンと共演した『誰が為に鐘は鳴る』でスペイン内戦を描きました。この映画では、彼が反ファシストのゲリラとして戦うアメリカ人教師ロバート・ジョーダンを演じました。
1950年代にも名作映画に出演し続けました。1952年には『真昼の決闘』で二度目のアカデミー主演男優賞を獲得しました。この映画では、彼が町の保安官ウィル・ケインとして、一人で悪党と対決する姿を演じました。この映画は西部劇の傑作として評価されています。1956年には『友情ある説得』でクエーカー教徒の農夫ジェシー・バードウェルとして、暴力を嫌う信念と正義感の間で葛藤する姿を演じました。1957年には『昼下りの情事』で中年の家庭教師フランク・フラナガンとして、オードリー・ヘプバーンと恋に落ちる姿を演じました。この映画では、彼がロマンティックな魅力を見せました。
サー・ゲイリーは1960年にアカデミー名誉賞が贈られましたが、その翌年に前立腺癌で亡くなりました。60歳でした。彼は一流の監督や女優と共に多くの名作映画を残し、アメリカ映画史における伝説的な俳優として名前を刻みました。彼の演技は自然で飾らないものでしたが、その中にも深い感情や人間性が表現されていました。彼は西部劇からコメディ、ドラマまで幅広いジャンルに対応できる俳優でした。
主な出演作品の評価
真昼の決闘
西部劇の傑作として高く評価されている作品です。サー・ゲイリーは町の保安官ウィル・ケインとして、一人で悪党と対決する姿を見事に演じました。この役で二度目のアカデミー主演男優賞とゴールデングローブ賞主演男優賞（ドラマ部門）を獲得しました。また、この映画はアメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100でヒーロー部門第5位に選ばれました。
ヨーク軍曹
第一次世界大戦で勇敢に戦った実在の英雄アルビン・ヨークの伝記映画です。サー・ゲイリーは平和主義者だったヨークを熱演しました。この役で初めてアカデミー主演男優賞とニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞を獲得しました。
オペラハット
ゲイリー・クーパーがコメディアンとしても才能を発揮した作品です。彼は失業中の発明家ロングフェロウ・ディーズとして、新聞社の策略に巻き込まれる姿を演じました。この役で初めてアカデミー主演男優賞にノミネートされました。
【主な受賞歴】
アカデミー賞
1941年 主演男優賞『ヨーク軍曹』
1952年 主演男優賞『真昼の決闘』
1960年 名誉賞（長年の功績に対して）
ニューヨーク映画批評家協会賞
1941年 主演男優賞『ヨーク軍曹』
AFI賞
1999年 映画スターベスト100（男優部門第11位）
アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100（ヒーロー部門第5位）
2003年 『真昼の決闘』
ゴールデングローブ賞
1952年 主演男優賞（ドラマ部門）『真昼の決闘』
社会貢献について
サー・ゲイリーは映画俳優としてだけでなく、人道的な活動や慈善事業にも積極的に参加していました。以下は、彼の社会貢献の一部をご紹介します。
- 1939年、第二次世界大戦が勃発すると、サー・ゲイリーはアメリカ赤十字社の一員としてヨーロッパに渡り、負傷兵や難民の救援活動に従事しました。彼はフランスやイギリスで病院や孤児院を訪問し、慰問品や自分のサインを配りました。また、ナチスの空襲にも遭遇しましたが、それでも現地の人々に勇気を与えるために滞在を続けました。
- 1942年、アメリカが第二次世界大戦に参戦すると、サー・ゲイリーはアメリカ陸軍航空隊の名誉大尉として任命されました。彼は戦争債券の販売や慰問公演などで戦争協力を行いました。また、自らパイロットとして飛行訓練を受けたり、爆撃機に同乗して実戦を体験したりもしました。
- 1954年、サー・ゲイリーは国連児童基金（ユニセフ）の親善大使となりました。彼はアジアや中東などの発展途上国を訪問し、子供たちの生活状況や教育問題に関心を持ちました。彼は自ら寄付を行ったり、ハリウッドの友人たちにも協力を呼びかけたりしました。
- 1960年、サー・ゲイリーはアカデミー名誉賞を受賞しましたが、その際に「私はこの賞を受ける資格があるかどうかわかりませんが、私は自分の仕事が好きでした。そして私は自分の仕事が世界中の人々に少しでも喜びや安らぎを与えることができたら幸せです」と述べました。彼は自分の仕事を通じて世界平和に貢献したいという願いを持っていました。
以上が、サー・ゲイリーの社会貢献についてのご紹介です。彼は映画スターとしてだけでなく、人間としても尊敬される存在でした。彼の作品や精神は今でも多くの人々に影響を与えています。
日本でのエピソード
サー・ゲイリーは日本を訪れたことはありませんでしたが、日本の映画や文化に興味を持っていました。以下、彼の日本との関わりの一部をご紹介します。
- 1935年、『モロッコ』で共演したマレーネ・ディートリッヒとともに、日本映画『大菩薩峠』を観賞しました。この映画は、歌舞伎役者の市川右太衛門さんが主演した時代劇で、サー・ゲイリーは市川さんの演技に感銘を受けました。彼は市川さんに手紙を書いて称賛の言葉を送り、市川さんからも返事が来たというエピソードがあります。
- 1954年、国連児童基金（ユニセフ）の親善大使としてアジアを訪問しました。その際、日本にも立ち寄りました。彼は東京や京都などで子供たちと触れ合い、日本の文化や歴史に関心を示しました。また、日本映画界の大スターである三船敏郎さんや小津安二郎さんとも交流しました。
- 1957年、オードリー・ヘプバーンと共演した『昼下りの情事』で、日本人女性と恋に落ちる役を演じました。この映画では、東京で出会った日本人女性アキコ（演：佐久間良子さん）とロマンスを繰り広げます。この映画は日本でも大ヒットし、サー・ゲイリーの人気を高めました。
サー・ゲイリー・クーパーは、西部劇から名作映画まで活躍した伝説の俳優です。彼の作品は今でも多くの人々に観られており、彼の魅力は色あせることがありません。
（Wikipedia参照、Microsoft Bing引用）
主な作品紹介
数ある作品の中から、私見で代表作を掲載します。サー・ゲイリーの作品をぜひ楽しんでください。
モロッコ
オペラハット
ヨーク軍曹
打撃王
誰が為に鐘は鳴る
真昼の決闘
昼下りの情事
ゲイリー・クーパー大全集
