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【世界一の女優!】メリル・ストリープ

写真:Samir Hussein/Getty Images

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世界一の女優!メリル・ストリープ/変幻自在な演技!ハリウッド映画界の名女優をご紹介!

 90年代に購入していた映画雑誌でのスター人気投票を参考に、海外俳優たちを紹介していこうと思います。今回は、多くの人々に感動と勇気を与え続ける“世界一の女優”、メリル・ストリープです。

メリル・ストリープ

(Mary Louise Streep)1949年6月22日生まれ

【出生地】 アメリカ合衆国 ニュージャージー州サミット

【職 業】 俳優

 マダム・メリルは、環境弁護士を目指していましたが、以前から興味を持っていた演技の道へ進みます。舞台俳優としてキャリアをスタートさせ、映画デビューを果たしてからは、多彩な役柄と卓越した演技力で、世界中の観客や批評家から高い評価を得ています。“世界一の女優”としての地位確立や、社会貢献の活動をご紹介していきます。

生い立ちからキャリアについて 

写真:Jack Mitchell/Getty Images

 メリル・ストリープはニュージャージー州サミットで生まれました。父親は製薬会社の役員、母親はコマーシャル・アーティストでした。彼女はスイス、ドイツ、アイルランド、イングランドの血を引くオランダ系アメリカ人です。彼女は幼い頃から演技に興味を持ち、高校ではチアリーダーや学生会長を務めるなど活発な性格でした。

 マダム・メリルはヴァッサー大学で英文学を専攻し、奨学金を得てイェール大学演劇大学院に進学しました。イェール大学ではシガニー・ウィーバーと同級生でした。彼女は当初は環境弁護士を目指していましたが、ロースクールの面接に寝坊してしまったことがきっかけで演劇の道に進むことを決めました。

 マダム・メリルは、1975年にニューヨークに移り住み、舞台俳優としてキャリアをスタートさせました。彼女はブロードウェイやオフ・ブロードウェイで数々の作品に出演し、トニー賞やエミー賞などの候補になりました。1977年に、フレッド・ジンネマン監督の映画『ジュリア』で映画デビューしました。その後、ロバート・デ・ニーロの推薦でマイケル・チミノ監督の映画『ディア・ハンター』に出演し、初めてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。

 マダム・メリルは、1979年にロバート・ベントン監督の映画『クレイマー、クレイマー』でアカデミー助演女優賞を受賞しました。この作品は離婚した夫婦の親権争いを描いたドラマで、ダスティン・ホフマンと共演しました。彼女は自身の経験や感情を投影して演じたと言われています。1982年に、アラン・J・パクラ監督の映画『ソフィーの選択』でアカデミー主演女優賞を受賞しました。この作品ではナチスの強制収容所で子供を失ったポーランド人女性を演じ、ポーランド語やドイツ語を話す場面もありました。

 マダム・メリルは1980年代から1990年代にかけて、『フランス軍中尉の女』『愛と哀しみの果て』『クライ・イン・ザ・ダーク』『ハリウッドにくちづけ』『マディソン郡の橋』などの作品でアカデミー賞にノミネートされました。彼女は様々なジャンルや時代の役柄に挑戦し、その変幻自在な演技で称賛されました。彼女は2000年代に入っても、『アダプテーション』『めぐりあう時間たち』『プラダを着た悪魔』『マンマ・ミーア!』『ダウト〜あるカトリック学校で〜』『ジュリー&ジュリア』などの作品でアカデミー賞にノミネートされました。2011年に、フィリダ・ロイド監督の映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』でアカデミー主演女優賞を受賞しました。この作品ではイギリスの元首相マーガレット・サッチャーを演じ、その政治的な姿勢や老いた姿まで見事に再現しました。

 活躍する一方でマダム・メリルは、長年の功績を讃えられています。2010年にアメリカ芸術科学アカデミーから生涯功労賞を授与、2014年に大統領自由勲章を受章、2017年にゴールデングローブ賞でセシル・B・デミル賞を受賞しました。その後も彼女の活躍は続きます。2018年にスティーブン・スピルバーグ監督の映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』でトム・ハンクスと初共演し、アカデミー主演女優賞にノミネートされました。2019年にロブ・マーシャル監督の映画『メリー・ポピンズ リターンズ』でトプシー役を演じました。2020年にニコール・キッドマンやジェニファー・ローレンスと共演したNetflixの映画『ドント・ルック・アップ』で天文学者役を演じました。

 マダム・メリルは、現在も第一線で活躍しており、多くの人々に感動や勇気を与えています。彼女の演技は常に新鮮で魅力的です。心に残る名作をこれからも生み出してくれることを期待しています。

主な出演作品の評価

クレイマー、クレイマー

©️1979COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 この作品は、離婚した夫婦の親権争いを描いたヒューマンドラマです。マダム・メリルは、離婚後に息子の親権を求める母親ジョアンナを演じました。彼女はこの作品でアカデミー助演女優賞を受賞しました。この映画は批評家や観客から高い評価を得ています。

ソフィーの選択

(C) MCMLXXII ITC FILMS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 この作品は、ナチスの強制収容所で子供を失ったポーランド人女性ソフィーと、彼女と同居する作家志望の青年スティンゴの関係を描いています。マダム・メリルはソフィー役で主演し、ポーランド語やドイツ語を話す場面もありました。彼女はこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞しました。この映画は批評家や観客からも絶賛されています。

プラダを着た悪魔

Everett / (C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX

 この作品は、一流ファッション誌で働くことになったジャーナリスト志望の主人公アンドレアが、鬼上司ミランダの下で恋に仕事に奮闘するコメディドラマです。マダム・メリルはミランダ役で主演し、冷徹で厳格なファッション界の女王として圧倒的な存在感を放ちました。彼女はこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされました。この映画は批評家や観客から好評を得ています。

【主な受賞歴】

アカデミー賞

 1982年 主演女優賞『ソフィーの選択』

 2011年 主演女優賞『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

 1979年 助演女優賞『クレイマー、クレイマー』

カンヌ国際映画祭

 1989年 女優賞『クライ・イン・ザ・ダーク』

ベルリン国際映画祭

 2003年 銀熊賞(女優賞)『めぐりあう時間たち』

 2012年 名誉金熊賞

全米映画批評家協会賞

 1982年 主演女優賞『ソフィーの選択』

 1978年 助演女優賞『ディア・ハンター』

 1979年 助演女優賞『クレイマー、クレイマー』『或る上院議員の私生活』『マンハッタン』

 2006年 助演女優賞『プラダを着た悪魔』

放送映画批評家協会賞

 2008年 主演女優賞『ダウト~あるカトリック学校で~』

 2009年 主演女優賞『ジュリー&ジュリア』

 2016年 主演女優賞(コメディ部門)『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』

AFI賞

 2003年 生涯功労賞

英国アカデミー賞

 1981年 主演女優賞『フランス軍中尉の女』

 2011年 主演女優賞『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

エミー賞

 1978年 女優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)『ホロコースト/戦争と家族』

 2004年 女優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)『エンジェルス・イン・アメリカ』

ゴールデングローブ賞

 1981年 主演女優賞(ドラマ部門)『フランス軍中尉の女』

 1982年 主演女優賞(ドラマ部門)『ソフィーの選択』

 2011年 主演女優賞(ドラマ部門)『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

 2006年 女優賞(ミュージカル・コメディ部門)『プラダを着た悪魔』

 2009年 女優賞(ミュージカル・コメディ部門)『ジュリー&ジュリア』

 1979年 助演女優賞『クレイマー、クレイマー』

 2002年 助演女優賞『アダプテーション』

 2004年 女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)『エンジェルス・イン・アメリカ』 

 2016年 セシル・B・デミル賞

セザール賞

 2003年 名誉賞

全米映画俳優組合賞

 2008年 主演女優賞『ダウト〜あるカトリック学校で〜』

 2003年 女優賞(テレビ映画・ミニシリーズ)『エンジェルス・イン・アメリカ』

〈その他の賞〉

 第66回ベルリン国際映画祭 審査委員長(2016年)

社会貢献について

(Photo by Samir Hussein/WireImage) / Getty Images

 マダム・メリルのは俳優としてだけでなく、人権活動家や環境活動家としても多くの取り組みをしています。以下のとおり、いくつかご紹介します。

  • 2017年にロシアの偽装裁判により収監されたウクライナ人映画監督オレグ・センツォフの解放運動に尽力しました。彼女はセンツォフの手紙を読み上げたり、国際連合や欧州議会に彼の釈放を求める署名活動に参加したりしました。
  • 2018年にセクハラ撲滅運動‘Time's Up’をサポートしました。彼女はこの運動の発起人の一人として、性的暴行やハラスメントに苦しむ女性たちに法的支援を提供する基金に100万ドルを寄付しました。
  • 彼女は1980年代から環境問題に関心を持ち、自然資源保護協議会(NRDC)の支援を表明し、環境保護団体‘Mothers & Others’を立ち上げました。彼女は消費者の選択や製品の安全性について啓発活動を行い、プラスチックゴミの削減やリサイクルなどの習慣を身につけました。
  • 2021年に公開された映画『ドント・ルック・アップ』で気候変動問題に懐疑的な大統領役を演じました。この映画は地球に接近する巨大な彗星をめぐるパニックと政治的な対立を描いたコメディで、レオナルド・ディカプリオやジェニファー・ローレンスなどと共演しました。この映画は気候変動問題への関心や行動を促すメッセージが込められています。

 以上が、マダム・メリルの社会貢献についてのご紹介です。彼女は多くの人々に感動や勇気を与えるだけでなく、世界中の問題に目を向けて行動する姿勢も示しています。彼女は私たちに、かしこく生きることや他者への思いやりを教えてくれています。

日本でのエピソード

 マダム・メリルはこれまでに何度か日本を訪れており、日本の文化や人々に対して好感を持っているようです。以下のとおり、ご紹介します。

  • 1986年に、映画『アウト・オブ・アフリカ』のプロモーションで初来日しました。彼女は東京で記者会見を行い、日本のファンに笑顔で挨拶しました。
  • 1990年には、映画『ハリウッドにくちづけ』のプロモーションで再来日しました。彼女はこの映画で自身が演じたキャラクターについて語りました。
  • 2012年には、映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のプロモーションで来日しました。彼女は記者会見で、日本の働く女性たちに「あなたたちには夢を叶える力がある」とエールを送りました。
  • 2016年には、映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』のプロモーションで来日しました。記者会見では、日本人を演じてみたいという希望を語りました。彼女は「私は日本人の顔立ちが大好きだから」とコメントしています。

 以上が、マダム・メリルの日本とのエピソードについてのご紹介です。彼女は日本の文化や人々に対して敬意や興味を持っており、日本との交流を楽しんでいます。彼女は私たちに、自分らしく夢を追いかけることや他国へのオープンマインドを教えてくれます。

(Wikipedia参照、Microsoft Bing引用)

主な作品紹介

 数ある作品の中から、私見で代表作を掲載します。マダム・メリルの作品をぜひ楽しんでください。

映画

ディア・ハンター


クレイマー、クレイマー


フランス軍中尉の女


ソフィーの選択


恋におちて


愛と哀しみの果て


永遠に美しく…


マディソン郡の橋


母の眠り


ミュージック・オブ・ハート


めぐりあう時間たち


プラダを着た悪魔


マンマ・ミーア! シリーズ


マンマ・ミーア!


マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー!


ダウト〜あるカトリック学校で〜


ジュリー&ジュリア


恋するベーカリー


マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙


8月の家族たち


イントゥ・ザ・ウッズ


マダム・フローレンス! 夢見るふたり


ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書


ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語


テレビドラマ

ビッグ・リトル・ライズ2


ネット配信

 マダム・メリルの作品は、現在ネット配信されています。ぜひ!楽しんでご覧ください。

  • Disney+
  • Hulu
  • Amazon プライムビデオ
  • Google Playムーヴィー&TV
  • Apple TV
  • TELASA

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はもんどれお

こんにちは。はもんどれおです。 これから、大好きな海外ドラマや洋画を紹介していこうと思います。 よろしくお願いします(^ ^) 私の初めての海外ドラマは、当時の教育テレビで放送されていた『大草原の小さな家』です。それから『フルハウス』や『サブリナ』など欠かさず見ていました。 私は、ドラマは吹替で映画は字幕で観る派です。機会があれば、オススメな懐かしい声優さんを紹介していけたらいいな〜と思っています。

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