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マカロニ・ウェスタン!ジュリアー・ ジェンマ/イタリアの名優!今なお光り輝く大スターをご紹介!
90年代に購入していた映画雑誌でのスター人気投票を参考に、海外俳優たちを紹介していこうと思います。今回は、マカロニ・ウェスタンの大スター、ジュリアーノ ジェンマです。
ジュリアーノ・ジェンマ
(Giuliano Gemma)
1938年9月2日生まれ/2013年10月1日(75歳没)
【出生地】 イタリア王国 ローマ
【職 業】 俳優・彫刻家
さまざまな職に就き家計を支えながら役者を志し、演劇学校へ入学します。マカロニ・ウェスタンに主演し、世界的な大スターとなりました。スィニョール・ジュリアーノのスターとしての地位確立や、社会貢献の一連の動きをご紹介していきます。
生い立ちからキャリアについて

ジュリアーノ・ジェンマは、イタリアのローマで生まれました。母の故郷である北イタリアのレッジョ・エミリアで育ち、小さい頃から肉体労働などをして家計を支えました。高校時代はボクシングや器械体操で数々の賞をとり、イタリアの俳優やアメリカの俳優バート・ランカスターに憧れて役者を志しました。その後、バーテンダー、セールスマン、消防士などを経て、1957年に演劇学校ビデス・フィルムに入学しました。そこで、アメリカ映画『ベン・ハー』にエキストラとして出演する機会を得ました。その後も、『タイタンの逆襲』やルキノ・ヴィスコンティ監督の『山猫』などにも出演しました。
1965年、モンゴメリー・ウッドという芸名でマカロニ・ウェスタン『夕陽の用心棒』に主演し、これが世界的にヒットしました。同時期に芸名を本名のジュリアーノ・ジェンマに変えました。その後も、『荒野の1ドル銀貨』、『南から来た用心棒』、『星空の用心棒』、『怒りの荒野』などのマカロニ・ウェスタンに立て続けに主演し、世界の大スターになりました。
1970年代以降は、社会派作品を中心に幅広いジャンルで活躍しました。1976年には、イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・ディ・ドナテッロ賞の特別賞を受賞しました。日本でも人気が高く、ジェンマの名前に由来したスクーターが登場し、そのCMに出演したこともあります。1991年には、イタリアロケが行われた日本映画『フィレンツェの風に抱かれて』に出演し、若村麻由美さんと共演しました。
晩年は彫刻家としても活動していましたが、2013年10月1日、ローマ近郊のチェルヴェーテリで自家用車を運転中に対向車と正面衝突し負傷しました。搬送先の病院で死去しました。75歳でした。ウッディ・アレン監督の『ローマでアモーレ』でホテルの支配人役を演じたのが遺作になりました。娘のヴェラ・ジェンマも女優として活動しています。
主な出演作品の評価
夕陽の用心棒

スィニョール・ジュリアーノの代表作とも言えるマカロニ・ウェスタンの傑作です。彼は、冷静沈着で銃の腕が抜群の用心棒リンゴを演じました。リンゴは、メキシコ人のギャングに占拠された町を救うために、保安官とその娘と共に戦います。スィニョール・ジュリアーノのクールな魅力とアクションが光る作品です。
荒野の1ドル銀貨

スィニョール・ジュリアーノは、南北戦争で負傷した北軍の将校ゲイリー・オハラを演じました。ゲイリーは、戦争から帰ってきたら、自分の妻が殺され、娘が誘拐されていることを知ります。ゲイリーは、復讐のために敵のアジトに乗り込みますが、そこで驚くべき事実を知ります。スィニョール・ジュリアーノの演技は、感情の機微を巧みに表現しています。
怒りの荒野

スィニョール・ジュリアーノは、無法者の一味に加わった若者スコットを演じました。スコットは、一味のリーダーであるフランクの父親だと思っている老人マードックのために、フランクと対立します。マードックは、実はスコットの父親であり、かつては名うてのガンマンだったのです。スィニョール・ジュリアーノは、父子の葛藤や成長を感動的に演じました。
社会貢献について
スィニョール・ジュリアーノは、俳優としてだけでなく、彫刻家としても活動していました。彼は、自身の作品を慈善団体に寄付したり、オークションに出品して収益を寄付したりすることで、社会貢献に努めていました。例えば、2008年には、彼の彫刻作品『ハートの花束』が、イタリアの心臓病患者のためのチャリティーイベントでオークションにかけられ、約1万ユーロの収益が寄付されました。また、2010年には、彼の彫刻作品『ハートの翼』が、イタリアの白血病患者のためのチャリティーイベントでオークションにかけられ、約2万ユーロの収益が寄付されました。
日本でのエピソード
スィニョール・ジュリアーノは、日本とも深い関わりがありました。彼は、マカロニ・ウェスタンの人気が高かった日本で、多くのファンを獲得しました。彼は、自らの名前に由来したスクーター“ジェンマ”のCMに出演するために来日したこともあります。その際には、日本の雑誌『スタアの40年\u3000平凡 週刊平凡 秘蔵写真集』にカラー写真が掲載されました。また、1991年には、イタリアロケが行われた日本映画『フィレンツェの風に抱かれて』に出演し、若村麻由美さんと共演しました。この作品は、ジェンマの最後の日本公開作品となりました。
日本語吹替について
野沢那智さん
キャリア初期から吹き替えを担当しており、スィニョール・ジュリアーノの専属(フィックス)として知られています。
1970年代にスィニョール・ジュリアーノがプロモーションを兼ねて来日した際に対面し、彼本人からの公認を得ています。翌年のインタビューでは「ジェンマは去年の来日の際、NETで会いましたが、彼こそカントリー・ボーイって感じで嬉しかったねえ。本当に楽しそうな人ですね。彼の吹替えが一番やりやすいなあ。このままの声でやれるし、芝居のタッチも強く、セリフのメリハリが効きますから」と証言しています。
松橋登さん
主にスィニョール・ジュリアーノ主演作品の日本テレビ放映時に担当しました。野沢さんに次いで多く吹き替えました。
この他、伊武雅刀さんや木下秀雄さん、柴田侊彦さん、山田康雄さん、江原正士さんなども声を当てています。
以上が、スィニョール・ジュリアーノ・ジェンマのご紹介でした。彼は、マカロニ・ウェスタンのジャンルにおいて、クリント・イーストウッドやリー・ヴァン・クリーフと並ぶ名優として、イタリアだけでなく、日本でも愛されました。
(Wikipedia参照、Microsoft Bing引用)
主な作品紹介
数ある作品の中から、私見で代表作を掲載します。スィニョール・ジュリアーノの作品をぜひ楽しんでください。
夕陽の用心棒
荒野の1ドル銀貨
続・荒野の1ドル銀貨
続・さすらいの一匹狼
南から来た用心棒
星空の用心棒
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怒りの用心棒
荒野の大活劇
新・さすらいの用心棒
シャドー