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キング・オブ・クール!スティーヴ・マックィーン/今なお光り輝く伝説のアクションスターをご紹介!
90年代に購入していた映画雑誌でのスター人気投票を参考に、海外俳優たちを紹介していこうと思います。今回は、率先してスタントをこなす稀代のアクションスター、スティーヴ・マックィーンです。
スティーヴ・マックィーン
(Terrence Steven McQueen)
1930年3月24日生まれ/1980年11月7日(50歳没)
【出身地】 アメリカ合衆国、インディアナ州ビーチグローブ
【職 業】 俳優、プロデューサー
『キング・オブ・クール "The King of Cool"』と呼ばれ、「アンチヒーロー」としてのキャラクターは1960年代の反体制文化にも共通するものがあり、1960年代から1970年代にかけてトップ俳優としての地位を確立しました。自らスタントをこなす本格的アクション俳優として一時代を築き、世界中の映画ファンを熱狂させました。
残念ながら私は、コント番組で彼の作品が紹介されてから作品を観たという後発組です。『パピヨン』でした。“NEVER GIVE UP”とは、この作品のためにあると思いました。
では、彼の生い立ちから出演作品をご紹介していきます。
スクリーンデビューするまで
生後まもなく両親が離婚し、親戚の家を転々とします。少年時代は微罪で捕まった経験があり、継父から矯正施設への入所を促されます。施設で人が変わり、最終的に規範生となりました。スティーヴは有名になってからも、少年達と話すために定期的に施設を訪れ、その関係は生涯保たれました。
出所後は、職を転々としますがアメリカ海兵隊に入隊します。営巣入りもするほどの問題児でしたが、演習先で隊員を救出しトルーマン大統領のヨット警備に配属されるなど昇進します。
名誉除隊後に、演劇の勉強を始めます。
出演作品について
注目されるようになったのは、テレビ映画出演がきっかけです。その後、ユル・ブリンナー、ロバート・ヴォーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンらと共演した『荒野の七人』が初のメジャーヒット作となりました。『大脱走』のメインキャストとして出演したことでスーパースターとしての身分を確実にしました。
なお、『荒野の七人』は黒澤明監督の『七人の侍』のリメイクであり、『大脱走』は第二次世界大戦中にドイツ軍の捕虜収容所スタラグ・ルフト IIIで発生した脱走事件を元にした実話です。
ジャクリーン・ビセット、ロバート・ヴォーン、ドン・ゴードンらと共演した『ブリット』は、彼の最も有名な映画の1本であり、アカデミー賞候補にノミネートされました。『ブリット』では、その後のカーチェイスシーンに影響を与えることになるサンフランシスコでのカーチェイスが特徴でした。
スティーヴは、『タワーリング・インフェルノ』で長年のライバルであったポール・ニューマンや、かつて共演したフェイ・ダナウェイと共に出演して世界的な大ヒットを記録した後、公の舞台から姿を消します。オートバイレースに集中したり、仲間と国中を旅行していたそうです。
スティーヴの最後の2つの映画は、実話に基づいていました。『トム・ホーン』は、元陸軍兵がプロのガンマンとして大牧場に雇われるという西部劇で、『ハンター』は現代の賞金稼ぎについてのアクション映画で、両方とも同年に公開されました。
【主な受賞歴】
アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 ヘンリエッタ賞受賞、主演男優賞ノミネート
モスクワ国際映画祭 主演男優賞受賞
プライベートについて
スティーヴは映画の出演に同意した際、スタジオに大量の無料アイテム(例えば電気カミソリ、ジーンズやその他のアイテム)を要求するという変わった評判を持っていました。これらのアイテムを、自身が10代に過ごした矯正施設に寄付していたことが後に明らかになりました。スティーヴはしばしば施設を訪れ、生徒達と過ごし、ビリヤードをしたり自身の経験を話したりしていたそうです。
スティーヴと『大脱走』で共演したジェームズ・ガーナーはお互いにレースに対して関心を持っていたことから親友となります。ジェームズはスティーヴ宅の下手に住んでいました。
親友ならではのエピソードがあります。
「私はジムが自宅できちんとしているところを見ることができました。花は手入れされ、庭には紙くずも無く…芝はいつも刈られていました。私は彼をいらつかせるため、彼の通り道にビールの空き缶を投げ捨て始めました。彼は家を出ると、道をきちんときれいにしなければならず、全ての空き缶を持って家に帰りました。犯人が私だと分かるまで、彼は長い時間がかかってました。」
交友関係など
隣人にはザ・フーのドラマー、キース・ムーンがいました。ロック史上に残る「変人」を隣人に持ったスティーヴは、大いに悩んだといいます。
『砲艦サンパブロ』でのロケ中、メイクアップアーティストの仲人をすすんで取り持つなど、人情家の一面もありました。
ホンダF1の初代ドライバー、ロニー・バックナムとは親友だったほか、ブルース・リーとは武道での師弟関係そして親友でもあり、ブルースの下積み時代を支えた一人です。彼が32歳で亡くなった際、スティーヴはジーンズ姿で葬儀に駆けつけ、彼の棺を担ぎました。
またチャック・ノリスが教える空手の道場に息子のチャドともに生徒として通っており、チャックに俳優への道を強く勧めます。劇場でともに鑑賞し演技についてアドバイスしています。チャックはスティーヴからの教えを忠実に守り、主演級俳優へと成長しました。
日本語吹替について
宮部昭夫さん
1959年の『拳銃無宿』以降、ほとんどの作品でスティーヴの吹き替えを務めました。吹き替えファンからも「スティーヴ・マックイーンの声優」として認知されており、スケジュールの都合で他の声優がマックイーンを吹き替えたところ、「声が違う」とテレビ局に苦情が殺到、改めて宮部さんの吹き替えで作り直されたこともあったといいます。
内海賢二さん
主にテレビ朝日でスティーヴの映画が放送される際に起用され、宮部さんと同じくほとんどの作品で吹き替えを担当しました。吹き替えファンから「マックイーンのもう一人の声優」として認知されています。内海さん自身は、スティーヴの吹き替えを「演じてきた中で唯一の二枚目であり、自身のアテレコ史の頂点です」と語っており、今まで演じた中で一番好きなキャラクターまたは俳優に、『パピヨン』のスティーヴを挙げています。
(Wikipedia参照)
主な作品紹介
数ある作品の中から、私見で代表作を掲載します。スティーヴの作品をぜひ楽しんでください。
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