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【推理ドラマ『主任警部モース』の若かりし頃を描く!】刑事モース~オックスフォード事件簿~

©️エリー/https://www.pakutaso.com

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(全9シリーズ完結、ネット配信中)

ショーン・エヴァンス、ロジャー・アラム、アントン・レッサー、ショーン・リグビー、ジェームズ・ブラッドショー、サイモン・ハリソン ほか

シャーロック・ホームズの人気をもしのぐ!?イギリスの刑事ドラマ、主人公モースの若かりし頃を描いた作品

 『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』は、イギリスの刑事ドラマです。1986年から2000年まで長らく続いた刑事ドラマ、『主任警部モース』の主人公モースの若かりし頃を描いた作品で、主な舞台は1960年代後半のオックスフォードです。ショーン・エヴァンスがオックスフォード市警の犯罪捜査課の巡査になったばかりのモースを演じています。

 1965年のイングランド・オックスフォードから始まります。主人公エンデヴァー・モースはオックスフォード大学ロンズデール・コレッジに籍を置いたこともあります。学生時代は古典文学専攻の成績優秀な奨学生でしたが、大学3年の時に恋人スーザンに婚約解消されたことから勉学に身が入らなくなり、最終試験を受けずに中退します。その後入隊し陸軍の通信部門に所属しましたが肌に合わず、警察官となりカーシャル・ニュータウン署に配属されました。

 ドラマは制服警官を2年務めたところでモースが辞表をタイプしているシーンから始まっています。その辞表の提出前に、15歳の少女の行方不明事件の捜査に協力するため応援としてオクスフォード市警カウリー署へ送られることになります。エンディングでは、ベテラン捜査官フレッド・サーズデイ警部補が今回の事件捜査でモースの鋭い推理力と観察力を見込んで自身の新たな補佐に任命します。モースは新たにオクスフォードで刑事としての道を歩き始めるのでした。

モースとサーズデイ警部補の解説

エンデバー・モース

演:ショーン・エヴァンス/声:矢野正明

オックスフォード市警カウリー署 巡査(後に巡査部長)

 エンデバー・モースは、天才的なひらめきと優れた観察眼に加え、地道な捜査で事件の真相に迫る型破りな刑事として、視聴者から高い評価を得ています。趣味は、クロスワードパズルやクラシック音楽です。最終学歴は、オックスフォード大学(古典文学専攻)中退です。婚約中の恋人にフラれたことが原因でした。その後、陸軍に入隊しましたが、そこでも馴染めずに警察官になりました。彼は自分の過去や孤独感とも闘いながら、刑事として成長していきます。

フレデリック・"フレッド"・サーズデイ

演:ロジャー・アラム/声:土師孝也

オックスフォード市警カウリー署 警部補(後に警部)

 フレデリック・"フレッド"・サーズデイは、経験豊富で正義感の強いベテラン捜査官として、モースの良き上司であり友人でもあります。サーズデイは、最初はモースの才能に気づかなかったのですが、一緒に事件を解決していくうちに彼の能力を認めるようになりました。サーズデイは、自分の補佐に任命したモースを指導しながらも、彼に自由に捜査させることで彼の可能性を引き出します。

 サーズデイは、妻ウィンと娘ジョーンと息子サムと幸せな家庭を築いていますが、時々家族との葛藤もあります。

各シーズンのあらすじとおすすめエピソード

シーズン1

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 1965年、オックスフォード大学を中退したエンデヴァー・モースは、警察官としてカーシャル・ニュータウン署に配属されます。しかし、彼は自分の仕事に満足しておらず、辞表を書こうとしています。そんな時、オックスフォード市警カウリー署から応援要請があり、15歳の少女の行方不明事件に関わることになります。モースはその事件をきっかけに、サーズデイ警部補の補佐としてオックスフォードで刑事としての道を歩み始めます。

おすすめエピソード

Case3「殺しのフーガ」

 廃棄された電車の車両で、エブリン・バルフォーという人妻が絞殺されました。口にはDのイニシャル入りハンカチが詰められており、車両のドアの裏側にはオペラ「オテロ」に出てくるフレーズがイタリア語で記されていました。それをいち早く分析したモースは彼の捜査能力を高く評価するサーズデイ警部補によって、捜査チームに加わることになります。

シーズン2

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 1966年、モースはオックスフォード市警カウリー署の一員として、さまざまな難事件に取り組みます。彼は自分の能力を認められるようになり、巡査部長に昇進しますが、同僚や上司との衝突も多くなります。また、モースは看護師のモニカやサーズデイ警部補の娘ジョーンと恋愛関係になりますが、それぞれに苦悩することになります。

おすすめエピソード

Case9「ネバーランド」

 『テムズ・バレー計画』という警察統合の話が持ち上がりました。元少年矯正施設を取り壊し、大きな警察本署を建設しようというものです。そんな中、大物ジャーナリスト、エリック・パターソンの遺体が発見されました。さらに警察本署との癒着が噂されていた上級議員のジェリー・ウィンターグリーン参事が刺殺されます。一連の事件の背後には警察内部の腐敗が関係していることをモースはつかみますが、そんな彼に最大の危機が迫ってきました。

シーズン3

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 1967年、モースは無実を証明されて釈放されますが、警察への信頼を失っています。彼は湖畔のコテージで暮らしていましたが、サーズデイ警部補やストレンジ巡査部長の説得で仕事に復帰します。しかし、彼は以前と同じように捜査できないことに苛立ちを感じます。一方で、ジョーンは父親と喧嘩して家出し、モースは彼女を探すために奔走します。

おすすめエピソード

Case12「禁断の森」

 イングリッドというブロンドの留学生が夜間学校の帰りに失踪しました。数年前にも同じ場所でブロンドの女性が暴漢に襲われるという事件が発生しており、サーズデイ警部補は2つの事件が関連しているのではないかと考えます。一方、ホワイトウッズへバードウオッチングに行ったモクセム博士が行方不明になったと連絡が入ります。モースが現場へ行くと、女性の靴のほか、モクセム博士のテントがずたずたに引き裂かれていました。

シーズン4

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 1968年、モースはオックスフォード市警カウリー署からウィットニー署へ異動となります。彼は新しい同僚や上司と協力しながら事件を解決していきますが、カウリー署の仲間たちとも連絡を取り合っています。また、ジョーンはオックスフォードに戻ってきて、モースと再会しますが、彼女はある秘密を抱えていました。

おすすめエピソード

Case17「亡霊の収穫祭」

 ブラムフォード・ミアで白骨遺体が見つかったという知らせを受け、モースたちは現場を訪れます。骨は古代人のものでしたが、そこは原発が近く、5年前にその周辺の土壌を調査していた植物学者のラックスマン博士の失踪事件が迷宮入りしていました。サーズデイ警部補は、当時の捜査に不満を持っており、モースとともに再び捜査を始めますが、付近の村の人々は排他的で、近くの原発で聞き込みをしようと思っても中にすら入れてもらえません。

シーズン5

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 1968年、核融合実験、映画館の爆破、学生運動、スパイ活動など、時代の変化とともに複雑化する犯罪に対して、モースは鋭い洞察力と推理力で真相を解き明かしていきます。しかし、彼らの所属する警察署は統廃合の危機に直面し、モースとサーズデイの関係も試練にさらされます。

おすすめエピソード

Case 25「月の裏庭」

 1969年7月、アポロ11号が打ち上げられ月へと向かいます。そのころオックスフォードでは、テレビで人気の天文学教授アダム・ドレイクが交通事故を起こし、同乗していた身元不明の女性と遺体で見つかりました。刑事に復帰したモースはデスクワークに回されたサーズデイに協力を頼み、捜査に当たります。車の持ち主はドレイクではなく、2人の血中からは高濃度のアルコールが検出されました。

シーズン6

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 1969年のオックスフォードを舞台に、モースとサーズデイが4つの難事件に挑みます。アポロ11号の月面着陸を目前にした夏に起きる女性教師の殺人事件や放火事件、エジプト学者の毒殺や銀行強盗まどの難事件に挑みながら、同僚の殺人事件の真相も明らかになっていきます。

おすすめエピソード

Case 28「愛の序曲」

 このエピソードは、シーズン6のクライマックスとなる話で、銀行強盗事件とファンシー巡査殺害事件が絡み合っていきます。

 1970年元日。モースは休暇で訪れたヴェネチアの劇場で知り合った女性と恋に落ちます。そのころ、オックスフォードでは運河沿いの小道でパブの給仕、モリー・アンドリュースの遺体が見つかっていました。大みそかに彼女ともめていた恋人スタージスが疑われますが犯行を否認し、捜査は行き詰まっていきます。数カ月後、透視研究をするカーディナル・カレッジ潜在能力学科のナオミ博士のもとに、モリーの事件を透視したと話す被験者が現われました。

シーズン7

(C) Mammoth Screen Limited 2019 All Rights Reserved.

 1970年代に入ったオックスフォードを舞台に、モースとサーズデイが3つの難事件に挑みます。総選挙を控えた候補者の暗殺、オペラ歌手の死亡、連続殺人事件の背後にある存在などモース自身の過去と向き合う苦しい事態が起きてしまいます。

おすすめエピソード

Case 30「永遠のアリア」

 このエピソードは、シーズン7のフィナーレとなる話で、秘密結社の謎やモースの大学時代の回想が描かれています。

 運河沿いの道で、首を折られたブリジットの遺体が見つかりました。首に血を吸われたような痕跡もあります。運河沿いの殺人はすべてスタージスの仕業と断定するサーズデイは、彼を逮捕しました。モリー殺害犯として既に逮捕されていたブリッシュ教授の起訴は取り下げられます。そんな中、また運河沿いで遺体が見つかります。スタージスが逮捕されても新たな殺人が起きたことで、対立していたサーズデイとモースの溝は決定的となってしまいました。

シーズン8

(C) Mammoth Screen Limited 2021 All Rights Reserved.

 1971年のオックスフォードを舞台に、モースとサーズデイが3つの難事件に挑みます。時計職人の殺人事件、列車事故で発見された謎の死体、カレッジで発見された男性の遺体など、モースとサーズデイでのプライベートの問題も絡み合いながら捜査を続けていきます。

おすすめエピソード

Case 33「白銀の終着地」

 このエピソードは、シーズン8のフィナーレとなる話で、オーケストラや音楽にまつわる事件や謎が展開されていきます。

 オックスフォードの33番バス終点チッピング・コンプトンの近く、聖アガタ教会の墓地で大学の数学教授パトリック・スタントンの遺体が見つかりました。複数の刺し傷による失血が死因で、両目には×印の切り傷が付けられていました。サーズデイとストレンジは、スタントンが乗っていたバスの車掌と運転手に話を聞くが手掛かりはありません。病欠していたモースが翌日出勤し初動捜査の抜け落ちた点を指摘すると、サーズデイは怒りだしました。

シーズン9

(c) Mammoth Screen Limited 2022 All Rights Reserved.

 1972年のオックスフォードを舞台に、モースとサーズデイが3つの難事件に挑みます。

 療養から復帰したモースでしたが、テムズ・バレー警察の面々に転機が訪れていました。そんな中、モースはある未解決事件に挑んでいきます。彼がなぜ独身を貫くのか、なぜオックスフォードに残るのか、後の『主任警部モース』につながるストーリーは必見です!

おすすめエピソード

Case 36「終曲」

 このエピソードは、シリーズ最終回となる話で、「アポロ」と「黒い天使」の陰謀がクライマックスに達し、モースとサーズデイの命も危機にさらされます。

 ベヴィン教授の遺体が自宅で発見されます。事故死と思われたものの、当日の新聞には彼の死亡記事とラテン語のメッセージが掲載されていました。新聞社によると、マクマード博士から死亡記事依頼が出されていたといいます。ところがモースがマクマードの自宅を訪ねると、彼は事故死しており、ちょうど葬儀の最中でした。一方、バイク集団のメンバー、レイモンド・ケニット、通称トマホークの刺殺体がバーの外で発見されます。

 1987年から2000年まで放送されたドラマ『主任警部モース』の前日譚として制作された『刑事モース~オックスフォード事件簿~』は、シーズン9case36をもって終了しました。両作品は、コリン・デクスターの小説を原作としており、オックスフォードで起こる難事件を解決していくストーリーです。モース警部の若き日が描かれたことで、作品に対する楽しみ方も倍増したのではないかと思います。シャーロック・ホームズの人気をもしのぐといわれている、この作品をぜひ!ご覧ください。

(Wikipedia、WOWOWホームページ、WOWOWオンデマンド参照、Microsoft Bing引用)

ネット配信について

 『刑事モース~オックスフォード事件簿~』は現在、ネット配信されています。事件解決・バディものは、おすすめです。ぜひ、ご覧ください!

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はもんどれお

こんにちは。はもんどれおです。 これから、大好きな海外ドラマや洋画を紹介していこうと思います。 よろしくお願いします(^ ^) 私の初めての海外ドラマは、当時の教育テレビで放送されていた『大草原の小さな家』です。それから『フルハウス』や『サブリナ』など欠かさず見ていました。 私は、ドラマは吹替で映画は字幕で観る派です。機会があれば、オススメな懐かしい声優さんを紹介していけたらいいな〜と思っています。

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