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英語版・湯婆婆!スザンヌ・プレシェット/性格俳優!漆黒の髪とスレートブルーの瞳を持つ美貌のスターをご紹介!
90年代に購入していた映画雑誌でのスター人気投票を参考に、海外俳優たちを紹介していこうと思います。今回は、生涯現役をつらぬいた性格俳優、スザンヌ・プレシェットです。
スザンヌ・プレシェット
(Suzanne Pleshette)
1937年1月31日生まれ/2008年1月20日(70歳没)
【出生地】 アメリカ合衆国 ニューヨーク市ブルックリン区
【職 業】 俳優
マダム・スザンヌは、舞台俳優からキャリアを重ねた実力派女優です。舞台やテレビでもその才能を発揮した、多才なスター俳優としての地位確立や、社会貢献の活動をご紹介していきます。
生い立ちからキャリアについて

スザンヌ・プレシェットは、ニューヨークのブルックリンでユダヤ系の両親のもとに生まれました。父親はパラマウント・シアターの舞台主任で、母親はジェラルディン・リバーという芸名のダンサーでした。シラキュース大学とフィンチ・カレッジで学んだ後、1957年に舞台女優としてデビューしました。
彼女は1958年にヘレン・ケラーの人生を扱った『奇跡の人』でアン・サリバンを演じて注目を集めました。当時の評論家は「彼女の漆黒の髪と灰がかった青色の美しい眼は冷笑的な気品を持ち、低い声質は情熱的な響きを持っている」と絶賛しました。エリザベス・テイラーを彷彿とさせる美貌に恵まれ、舞台女優としても成功していたために将来を嘱望されましたが、映画界ではそれほど振るわずに終わりました。
彼女は1962年に『恋愛専科』でトロイ・ドナヒューと共演し、1964年には結婚しましたが、数か月後に離婚しました。1963年にヒッチコック監督の『鳥』で死亡する設定の女教師役を演じ、後にはテレビ映画やテレビドラマにも進出しました。1960年代後半からは主役級の仕事からは遠ざかり、脇役や端役を演じることが増えましたが、それでも死の直前まで映画界において性格俳優・助演俳優として出演を続けました。
彼女は2000年に日本映画『千と千尋の神隠し』の英語版で湯婆婆/銭婆役の声優を務めました。2006年8月から肺がんを患い、化学療法を行っていましたが、2008年1月に呼吸器不全で死去しました。
マダム・スザンヌは、ただの美人女優ではなく、舞台やテレビでもその才能を発揮した多才な女優でした。彼女の演技や声は今でも多くの人々に愛されています。
主な出演作品の評価
恋愛専科
この作品は、マダム・スザンヌとトロイ・ドナヒューが恋に落ちるロマンティック・コメディです。マダム・スザンヌは、恋愛に奥手な大学教授の娘で、トロイ・ドナヒューは、彼女の父親の教え子である若くてハンサムな作家です。二人は偶然出会って惹かれ合いますが、父親や周囲の人々の反対や誤解にぶつかります。
マダム・スザンヌの魅力的な演技と美しさを十分に引き出しているこの作品は、ファンには見逃せない作品です。しかし、ストーリーや演出はあまりオリジナルではなく、当時の典型的なラブストーリーと言えます。評論家からは「軽妙なコメディでありながらも感動的な場面もある」という評価を受けました。
鳥

この映画は、アルフレッド・ヒッチコック監督の名作であり、突然狂暴化した鳥たちが人間に襲いかかるという恐怖映画です。マダム・スザンヌは、主人公の恋人のライバルである女教師を演じています。彼女は鳥たちに襲われて死亡するという衝撃的な役でしたが、その演技は非常に迫真的で印象的でした。彼女はこの映画でヒッチコック監督から高い評価を得ており、監督は「彼女は素晴らしい女優だ」と語っています。この映画は、当時の観客や評論家からも絶賛され、今でもホラー映画の金字塔として語り継がれています。
千と千尋の神隠し(北米版)

この映画は、宮崎駿監督のアニメーション映画であり、神々や妖怪たちが住む世界に迷い込んだ少女の冒険を描いています。マダム・スザンヌは、英語版で‘湯婆婆/銭婆’という二つの役を声優として担当しました。湯婆婆は温泉宿を経営する厳格な老婆であり、銭婆は金貸しを営む欲深い老婆です。
マダム・スザンヌは、これら二つのキャラクターにそれぞれ異なる声色や口調を与えて見事に演じ分けました。彼女の声は日本版と比べても遜色なく、英語圏の観客にも好評でした。この映画は世界中で大ヒットし、アカデミー賞や金熊賞など数々の賞を受賞しました。
以上が、マダム・スザンヌの主な出演作品の評価です。彼女は様々なジャンルの映画に出演しており、その演技力や声の魅力を発揮しています。彼女の作品を見ることで、彼女の人間性や芸術性に触れることができると思います。
社会貢献について

マダム・スザンヌは、女優としてだけでなく、社会貢献にも積極的に取り組んでいました。彼女が行った活動を以下のとおりご紹介します。
アルコール・麻薬依存に悩む人々の支援
彼女は自身もアルコール依存症を克服した経験があり、その後はアルコール・麻薬撲滅に尽力しました。彼女はアルコール・麻薬依存に悩む人々のよきアドバイザーとして活躍し、多くの人々を救ってきました。
動物愛護の推進
彼女は動物愛護団体のメンバーであり、動物の権利や福祉を訴える活動を行っていました。彼女は自宅で多くのペットを飼育しており、特に犬が好きでした。彼女は犬の保護や里親探しにも協力していました。
国際文化交流の促進
彼女は日本映画『千と千尋の神隠し』の英語版で声優を務めたことで、日本とアメリカの文化交流に貢献しました。彼女は日本のアニメーションや文化に興味を持ち、日本ファンとの交流も行っていました。彼女は日本人に対しても親切で温かい態度を示していました。
以上が、マダム・スザンヌの社会貢献についてのまとめです。彼女は自分の才能や経験を生かして、多くの人々や動物に幸せを与えることに努めていました。彼女の優しさや思いやりは今でも忘れられません。
日本でのエピソード

マダム・スザンヌの日本とのエピソードについて、以下のとおりご紹介します。
マダム・スザンヌは日本との関わりが深い女優でした。彼女は2000年に日本映画『千と千尋の神隠し』の英語版で湯婆婆と銭婆の声を担当しました。この作品は世界的に大ヒットし、アカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受賞しました。彼女は、この作品について「私はこの映画が大好きです。湯婆婆と銭婆はとても面白いキャラクターで、演じるのが楽しかったです。日本の文化や伝統に敬意を表する素晴らしい作品だと思います」と語っています。
また、マダム・スザンヌは日本語版で湯婆婆と銭婆の声を担当した夏木マリさんとも親交がありました。夏木さんはマダム・スザンヌの死去に際して「彼女はとても気さくでユーモアがある人でした。私たちは声優として共演しただけでなく、友人としても仲良くなりました。彼女のことを思い出すと、笑顔が浮かびます」とコメントしています。夏木さんは彼女に日本のお土産を贈ったり、家を訪ねたりしていたそうです。マダム・スザンヌも夏木さんに感謝の手紙を書いたり、電話で話したりしていたそうです。二人は『千と千尋の神隠し』を通じて、国や言葉を越えた友情を築きました。
(Wikipedia参照、Microsoft Bing引用)
主な作品紹介
数ある作品の中から、私見で代表作を掲載します。マダム・スザンヌの作品をぜひ楽しんでください。
鳥
千と千尋の神隠し(北米版)